トヨタ カローラ レビン AE92は、カローラシリーズ通算6代目で、レビンとしては5代目です。先代のAE86まではFR(後輪駆動方式)でしたが、AE92からはFF(前輪駆動方式)化され、2ドアのノッチバッククーペのみの設定となりました。また、AE92が販売されていた1987年~1991年は、バブル景気のド真ん中であり、デートカーブームと相まって歴代レビンの中で販売台数が最も多い車両で、当時の中古車相場ではタマ数が多すぎて値崩れしてましたが、発売から30年以上経過した2022年現在では、程度の良い中古車が200万円オーバーで売られてたりします。
ちなみに、免許を取得して最初に所有したのが後期型のZS(型式はE-AE91)、その後何台か乗り換えたあと、どうしてもGT APEX リミテッドに乗りたくて前期型も所有しました。
今回製作したのは、ハセガワから2020年8月に発売された、「トヨタ カローラ レビン AE92 GT APEX 前期型」と2021年2月に限定発売された「トヨタ カローラ レビン AE92 GT-Z 後期型」です。
レース仕様ではなく、AE92レビンが完全フルノーマル市販車の形で発売されたのは初めてで、前期型に続き、限定ではありますけど後期型まで発売されたことに加え、前期型はGTV、後期型はGTとGT APEXも製作できるようデカールが用意されています。さらに、ボディーの塗色によってトランクに貼ってある車名・グレードのステッカーの色が異なるところまで再現してあってハセガワさんに感謝!
キットの車両グレード設定は、前期型がGT APEX、後期型がGT-Zになっていますが、今回の製作では前期型をGT-Z、後期型をGT APEXに入れ替えています。
このキットは、ボディーと前後のバンパーが分割されていますので仮組したところ、フロントのバンパーの合いがきついため、塗装の厚み分を考慮して、少し緩めで調整しました。
ボンネットのウォッシャーノズルは、研ぎ出しの時に邪魔になるのと、塗装すると造形がぼやけてしまうので一旦離脱するんですが、後ハメするために、0.3mm径の穴をあけておきます。離脱したら伸ばしランナー差し込んで、左右がわかるようにしておきます。ちなみにウォッシャーノズルは、形状が精密に再現してあるので、前後は見分けられます。
前期型はルーフ前方にラジオアンテナが付いていますので、こちらも研ぎ出しの際に邪魔になるので一旦離脱して、後嵌めできるようにしておきます。
リアスポイラーもプラ棒で後ハメ加工します。スポイラー側に位置合わせのためのプラ棒を付けたら、トランク側の凸モールドは研ぎ出ししやすいように削って平らにします。
捨てサフ吹いてパーティングラインの消し忘れなど、ボディ全体をチェックしたあと、ボディ色を塗装する前に、ホワイトサフで下地を仕上げます。
今回は、ボディの塗装に実車用の塗料を使用して、前期型をツートンカラーのシューティングトーニング(28E)、後期型はグレイッシュグリーンメタリック(6K6)にします。どちらのボディ色も、カタログの1ページ目に載っている塗色(メーカーの推しボディ色?)になります。
続く