ホビー用工具

研削・研磨

研削と研磨、よく似ている言葉でどちらも“研ぐ”ことを表していますが、違いは“削る”と“磨く”です。金属加工の世界では、形状や寸法が変化するような加工を研削、変わらない加工を研磨と言うことが多いようですが、その明確な定義はないようです。当サイトでは、ヤスリやルーターで形状を整えるのは研削、サンドペーパーやコンパウンドで表面を処理したり仕上げるのは研磨として記載しています。

 

ハンドグラインダー

ハンドグラインダーは、ビットと呼ばれる先端工具によりパーツなどの加工対象物を研削する電動工具で、グラインダーの一種です。取付けるビットの種類によって切削や研磨もできます。
※当サイトで紹介するルーターは、日立工機やBOSCHなどの電動工具メーカーが販売している木材の面取りや溝切り・切断に使用される木工用電動工具とは異なります。

ルーター(リューター)

プラモ製作に使用されるハンドグラインダーは、ハンドルーターやミニルーターなど様々な呼び方があって、一般的にこれらのツールを総称してルーターまたはリューターと呼んでいます。
回転数が可変式のため、加工対象物の素材やビットの種類を選びません。また、ACアダプターによる安定した電源供給で力強い切削・研削ができます。
【GSIクレオス】Gツール GT10 Mr.ルーターPROIII ACアダプタータイプ
【キソパワーツール】PROXXON ミニルーターシリーズ

 

コードレスルーター

コードレスなのでいつでも、どこでも手軽に研削・研磨が出来ます。ネイルアートやアクセサリー用途の1,000円以下で販売されている安価なものもありますが、トルク不足や回転のぶれなどプラモ製作には適さないものもあるようです。
【GSIクレオス】Gツール GT09 電動コードレスルーターPRO II

 

ヤスリ

ヤスリは、パーツなど加工の対象物を目的とする寸法や形状に整えるための工具です。タミヤやGSIクレオスがプラモ用に販売しているもの以外でも、ホームセンターや金物屋さんでプラスチック用として販売されているものであれば問題なく使用できます。大きさや目によって様々な種類のヤスリがあるので、いくつか揃えておくと便利で作業がはかどります。

プラスチック用ヤスリ

主にプラスチックや硬化したパテを切削加工するためのヤスリで 目詰まりしにくく削りカスの排出性が高い、切削面がなめらかに仕上がるなど、プラモデルの製作に最適です。
【タミヤ】クラフトヤスリPRO

 

鉄工ヤスリ

金属はもちろんプラスチックの切削加工にも使用でき、細目や油目のヤスリはプラモデル製作にも適しています。平・丸・甲丸・角・三角などの複数種類の断面形状のヤスリがセットになっている組ヤスリは、ホームセンターや金物屋などで広く販売されています。
【SOUTHERN CROSS】精密ヤスリセット

 

紙ヤスリ

紙状のシートに研磨材を塗布したヤスリで、サンドペーパーとも呼ばれ、プラモ製作では耐水性の紙やすりが使用されるのが一般的です。また、その性質から耐水ペーパーと呼ばれることもあります。研磨材の粒度により様々な目の紙ヤスリがあり、180番~2000番のものが多用されます。研磨対象の大きさや形状に合わせて、紙ヤスリに当て木をしたり、細く切って狭い部分や細かい部分の研磨に使用します。
【タミヤ】フィニッシングペーパー

 

スポンジ研磨材

スポンジ研磨材は、特殊スポンジに砥粒を塗布した研磨材です。曲面によくなじむ柔軟性と優れた研磨能力を備え、目づまりしにくく水洗いも可能です。両面ともヤスリになっているものやジグソーパズルカットタイプなど種類も豊富です。もちろん好きな大きさにカットして使用することもできます。

3M社のスポンジ研磨材は、粒度の粗いほうから、ミディアム、ファイン、スーパーファイン、ウルトラファイン、マイクロファインの5種類があり、紙ヤスリの120番から1500番に相当します。また、力加減によって研磨力が調整できるのもスポンジ研磨材の特徴のひとつで、番手の数字は目安となります。
【3M】スポンジ研磨剤

 

コンパウンド

コンパウンドは液体またはペースト状の研磨材で、塗装前に下地を整えたり塗装面の細かいキズ取りや艶出しまで、使用する目的に合わせて様々な種類のものがあります。
車の補修用として売られているコンパウンドも問題なく使用できますが、乾式・湿式、淡色向け・濃色向けなど様々な特性があって、使用方法や用途を間違えると本来の性能を発揮できないことがあります。

プラモデル用コンパウンド

タミヤからは粗目・細目・仕上げ目の3種類でいずれもペーストタイプ、GSIクレオスからは粗目・細目・極細の3種類で、こちらは液体タイプが発売されています。
これらのコンパウンドだけでも十分艶が出ますが、ハセガワのセラミックコンパウンドは12000番相当ということもあって、文字通り“鏡面”仕上げが可能です。
【タミヤ】コンパウンド

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